ヤマハのショルダーキーボード「SHS-300」を購入しました。色はホワイトです。購入価格は16,780円。
鍵盤楽器の経験としては、小学生のときにエレクトーンを、大学時代にキーボードを弾いていた程度。以来30年近くのブランクがあり、現在はまともに弾けません。
なので両手でがっつり弾くというより、手元に置いて片手で軽く弾ける気軽なキーボード、それがあれば自粛期間中に気を紛らわすおもちゃのひとつになるかも……と思いついたのが今回の買い物のきっかけです。
調べていくうちに、ヤマハからSHS-500とSHS-300という廉価なショルダーキーボードが発売されていることを知りました。以前、ショルダーキーボードに憧れていたものの、大きくて重くて高いことから断念した経緯があります。SHS-300ならミニ鍵盤で質量1.2kg、しかも安い。これはいいかもと思い購入しました。
届いたSHS-300は想像よりもさらに小さくて軽く、これならピアニカ感覚で楽しめそうです(本気でピアニカやっている人すみません)。
デザインもいい。正直いってもっとおもちゃっぽいものを覚悟していましたが、実物はシンプルかつ愛着が湧く何かを持っています。
一番びっくりしたのは鍵盤がいいこと。「ミニ鍵盤=おもちゃ」という先入観を持っていたので、ある程度の安っぽさは覚悟していました。しかしそんな考えをひっくり返す品質です。グラつかず素直な押し戻しの感触が気に入りました。イヤな打鍵音もない。もちろんピアノタッチ鍵盤のような重みや戻りの感覚はないのですが、これはこれでひとつの楽器として極める価値があるものだと感じました。
ちなみにSHS-300が採用するHQ(High Quality)Mini鍵盤は、プロ仕様のシンセサイザーrefaceシリーズと同じものです。
スピーカーが付いているのもいいですね。かつてはスピーカー内蔵のキーボードなんて……と思っていましたが、どうせステージに立つこともないし、部屋で軽く弾く程度なら、接続の手間がない方が良いに決まっています。あえて前面にわかりやすく配置されているのも、この製品に限っては悪くないデザインだと思いました。
本体内蔵のスピーカーから出る音はさすがにチープ。ただし、ヘッドフォン出力からスピーカーにつなぐと、なかなかいい音がします。MIDI OUTもあるのでPCのソフトウェア音源を鳴らすことも可能です。久しぶりに打ち込みをやってみようかな。
というわけで約30年ぶりに楽器と向き合ってみたわけですが、ちょっとした気分転換に引っ張り出し、たどたどしい運指ながら夢中になれる時間が楽しい。お金のあまりかからない老後の趣味をまたひとつ見つけた気がします。
「小型軽量ショルダーキーボード ヤマハSHS-300WHにハマる」への1件のフィードバック