2015年にα7 IIを購入、その後継機種のα7 IIIを買おうと考えてはや約3年。
その間、α7 IIIの広告連載を9本担当していたので、この製品のコスパの良さはよく理解しています。自分のようなアマチュアにとって、これほどマッチするフルサイズミラーレスカメラはないでしょう。α7 IIユーザーですので(以前はAPS-Cのαユーザーでもありました)、Eマウントのレンズもいくつか持ってますし。
そんなα7 IIIですが、どうも購入に踏み切れないでいました。
理由として大きいのは、「いつα7 IVが出てもおかしくない」という状況下が続いていること(個人的な推察です)。α7 IIIが2018年に発売されて以来、正式には新型の話が一向に出てません。
2018年からはキヤノンとニコンがフルサイズミラーレスカメラ市場に参入、EOS RP、Nikon Z 6(最近ではNikon Z 5)といったボリュームゾーン狙いのフルサイズミラーレスも発売されています。
さらに2019年、α7系の上位にあたるα7R系が、IIIからIVへと代替わりしています。
ということで「次は無印のモデルチェンジか!」と身構えていたのですが……2021年5月現在に至るまで、まだα7 IIIの後継モデルの正式発表はありませんよね。
そうこうしているうちに、α7 IIIをベースとしたα7Cが昨年発売されました。
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α7cの発表時に思ったのは「これはちょっと違うよな……」ということ。
個人的にファインダー性能が落とされ、さらに操作系が簡略化されている点が痛い。中でもマルチセレクターがないのは、同じくマルチセレクターレスのα7 IIを使っていた自分からすると、「なぜそこを昔に戻すの?」と残念でなりませんでした。
ただし自分にはAPS-C系αのシンプルな操作感とサイズ感を気に入り、比較的長く使ってた時期があります。仕事にもプライベートにもよく持ち出していました。
- α7 IIIの後継モデルは多分まだ先だろう
- 出てもフラットスタイルではないはず……
- ベースとなっているα7 IIIの性能に不満はない……
- キットレンズもこれはこれで悪くなさそう……
- 思ったより安いな……
というわけで昨年11月に買ってしまいました、α7Cレンズキットを。
購入前にネガティブに捉えていたことがいくつかありましたが、結果的にほぼ杞憂に終わりました。
貧弱なファインダー性能
→タッチモニターでの操作ばかりなのでどうでもよし。
→背面モニターが見づらいときは「モニター明るさ」を「屋外晴天」に(マイメニューに入れた)。
マルチセレクターがない
→タッチモニターで操作するならほぼ必要なし。というか(α7 IIIにはない)リアルタイムラッキングが秀逸、かつタッチモニターでの操作とすこぶる親和性が高い。
MENUボタンが変な位置にある
→AF-ONボタンにMENUオープン/クローズを割り当てて解決。親指AFは使わないし。
気に入っている点は、何といっても大きさでしょう。実物は思ったほど小さくはないのですが(APS-C αに比べると奥行きが結構ある)、キットレンズを含めてボディバッグに入るほどのサイズ。それでいて画質、AF、バッテリーの持ちに不満はありません。しかも今までのレンズが使い回せます。
というわけでとても気に入っているα7Cですが、それだけに、このところまったく撮影旅行に行かなくなったことが残念です。緊急事態宣言下の現在はもちろん、個人的な考えでGoToトラベルの時期も自粛していました。早く元通りになって欲しいです。
まあそれだけに、ちょっとした散歩などに軽い気持ちで持ち出せるα7Cこそ、いまの自分に合うカメラなのかも、と思うようにしています。