ショルダーキーボードのヤマハSHS-300が気に入りすぎて、最近復活した鍵盤熱。当初は「仕事の合間に気分転換で右手だけ弾ければ……」くらいの気持ちだったのですが、次第に両手で弾く気持ちよさを思い出してきました。ショルダーキーボードだとどうしてもそこに限界が見えててきます。
小型軽量ショルダーキーボード ヤマハSHS-300WHにハマる
そこで30年ぶりに安めのキーボードをAmazon.co.jpで物色してみると……電子楽器自体が自分の想定外に安い上に、いわるる電子ピアノがすごく安い。
ピアノ風のハンマーアクション88鍵でスピーカー内蔵、ピアノ系以外の音色も搭載し、MIDI OUTは当たり前、それどころかBluetoothでスマホと繋げられる機種もあります。しかもモノによっては新品で2〜3万円台。中華ブランドなら1万円台の製品もあります。
いやあ、自分の大学生の頃からするとずいぶん安くなりました。
思えばエレクトーンから鍵盤に入った自分にとって、鍵盤といえば軽い打鍵で音が安定して鳴るライトタッチ鍵盤のことでした。つまり、ピアノならではの重い鍵盤は、自分には縁のないものだったのです。
せっかく鍵盤楽器にいまリトライするなら、これまで経験がないピアノ鍵盤で……ということで、ターゲットを電子ピアノに設定。最初は2万円台で探していたのですが、なんだかんだと悩んだ末、7月29日に発売されたばかりのカシオPX-S1100(以下S1100)を8月14日に購入しました。
カラーはブラックです。ブラック以外にホワイトとレッドが発売予定でしたが、自分は信教上の理由で(笑)ブラック一択。
届いた箱がとにかくでかかった。これでもクラス最小最軽量の部類なんだけど。
内容物一覧。楽譜がついていたけど難しい曲ばかり。
SHS-300と並べてみた(笑)かわいさが際立つ。
スタンドはもともと持っていたX型を流用しています。激しくぐらつくので昔から気に入らないスタンドですが、電子ピアノ本体の左と奥を壁につけると、あまりぐらつかないことがわかったので今回復帰させました。いずれはカシオ純正スタンド&椅子を導入したいのですが、現在の立って弾くスタイルが仕事の気分転換になることから、しばらくはこの状態で使ってみたいと思います。
数ある10万円以下の電子ピアノからPX-S1100にした決め手は、前モデルPX-S1000(以下S1000)が昨年のヒットモデルであること、鍵盤にケチをつけている口コミが見当たらないこと、奥行きを低減したスリムな見た目であること……などになります。
前モデルのS1000と価格がほとんど変わらなかったのも購入を後押ししました。購入当時は5万9,000円で、9月14日現在はS1100が6万6,000円、S1000が5万9,980円になっています(いずれも税込)。
本体におけるS1100とS1000との差はほとんどありません。スピーカーが強化されていることぐらいかと。
ただしPX-S1100から、ワイヤレス MIDI & AUDIO アダプター WU-BT10が標準で同梱されるようになりました。こいつは単体で購入すると税込4,600円(9月14日現在)もします。購入当初はそれほど重視していませんでしたが、いまとなってはなくてはならないアイテムになっています。いずれ詳しく紹介したいと思います。
ワイヤレス MIDI & AUDIO アダプター WU-BT10はこんな感じで取り付けます。
届いてから約3週間が経ったわけですが、最初に触ったときは「これがピアノ鍵盤か!」と感動したものです。とはいえ、本物のピアノの演奏経験がほとんどないので(エレクトーンの前、わずかの期間ピアノを習っていたらしい)、あくまで思い込みではありますが。そもそも本物のアコースティックピアノのタッチとは違ってしかるべきですし、電子ピアノでも上級機との差はそれなりにあるかと思います。
鍵盤のタッチ以外でS1100で気に入っている点は次の通りです。
上品でかっこいい
トップカバーにはタッチ式のためボタン類が一切なし。文字通りピアノフィニッシュなため指紋が気になるときがありますが、ティッシュで拭けば艶が戻ります。繰り返しになりますが、奥行きを詰めたデザインもすごくいい。
ボリュームノブが使いやすい
マンション住まいなので自分の出す音には常に気を使っています。S1100のボリュームはロータリー式の大きめのノブで行います。このノブが微妙なコントロールに対応しているため重宝しています。
音がいい
最近の機材をよく知らないのでまともに語れないのですが、少なくとも30年前に自分が使っていたキーボード(Trinity)とは比べ物にならないほど良好です。音源に使っている容量の差を明らかに感じます。強く引いた時の鋭い音、弱く引いた時の丸い音、伸ばした音のうねる倍音など、鳴らしていてきもちいいです。
打鍵音が小さい
電子楽器は発音のボリュームをコントロールできるのでマンションや深夜でも楽しめるとされていますが、例えば鍵盤楽器だと、鍵盤を打鍵したときのガタゴトする音が結構大きくて気になります。押し込んだ時もそうですが、離したときのもカタッという音を筐体で響かせるものがあります。
S1100もある程度の打鍵音を覚悟していたのですが、これがほとんど気にならないレベル。自分がまだ強く弾けないのもありますが、これなら防音マットを用意する必要はなさそうです。
ワイヤレス MIDI & AUDIO アダプター WU-BT10が使える
これについては後日詳しく書きたいと思います。
それにしても、30年のブランク+重い鍵盤は自分にとってきつい試練。左手は生まれたての子鹿のようにプルプル震え、演奏どころではありません。
現在は仕事の合間に10分程度スケールを練習したり、1日の終わりにハノンの1番を30分弾くようにしています。おかげで左手の小指と薬指が徐々に強くなっているのが実感できています。
「引きこもり用設備が強化 電子ピアノ「PX-S1100」に大満足」への1件のフィードバック