台風迫る9月の三連休。東武線を乗り継いで群馬県太田市にやってきました。
目的はいわゆる「太田焼きそば」。
特徴的な太麺に吟味されたソース。
「十麺十食」を謳う太田焼そばの中のスタンダード、青のりと紅ショウガをのせた昔ながらのソース焼そばです。
太麺に各店自慢の独自ブレンドソースが絡み合い、キャベツの甘みが麺本来の小麦の味を引き出し、麺とソース、キャベツの味が絶妙に調和して、焼そばに深みとうまみを出しています。
また、キャベツのシャキッとした食感がたまりません。太麺に各店こだわりのソースとキャベツ、青のり、紅ショウガのシンプルな組み合わせこそが、群馬県太田市で愛されている焼そばの味です。
安くてボリュームがあり、気軽に食べられくせになる。出典: www.chobee.jp
大田駅から歩いて15分程度。住宅街を突っ切る国道407号沿いにある「もみの木」にうかがいました。
開店直後の11時台前半というのに地元民とみられる先客が1組。さらに厨房では電話注文をひっきりなしに捌いている様子です。
というわけで有名な「から揚げ焼きそば」を注文します。ありがたいことにビールも頼める(笑)
待っている間にも電話注文組がどんどん来店されています。太田の人はどれだけ焼きそばが好きなんだ(笑)
来ました。これが「から揚げ焼きそば」です。から揚げが3個ついて605円。輝く見た目がほとんど宝物のよう。
思ったより太くない麺。ちょうど良い感じです。甘味が強い濃厚なソース。それでいて後から辛さがきます。
具は薄切り肉とキャベツ。キャベツは苦味がなく甘さがしっかり。シャキシャキした歯触りもさすが。見た目ほど脂っこさがなく、いくらでも食べられそうです。大盛りにすればよかったか。
そしてから揚げ。過剰にタレに漬け込まれていない懐かしい一品です。
群馬県産という鶏もも肉の品質の高さがダイレクトに感じられ、脂にも不自然さはなく適度にジューシー。衣も最小限の厚さで、パリパリした食感が楽しいです。
近年は漬け込まれたタレの味が勝り、後から脂を注入したかのようなギトギトしたから揚げが持て囃される風潮ですが、そんな中でこういう昔ながらのから揚げは貴重に感じます。
焼きそばの具がシンプルなだけに、このから揚げはうれしいトッピング。ビールにもよく合うし、昼間から高まる多幸感が収まりません。
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