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そばのようで実はうどん…元箱根・絹引きの里で食べた「絹引きうどん」

箱根湯本で1泊した翌朝。駅前から元箱根へとバスで向かいます。行く先は芦ノ湖畔に所在する「絹引きの里」。自家製うどんの「絹引きうどん」が名物の店です。

バスは満員。以前にも同じルートのバスに乗ったことがありますが、曲がりくねった道を長時間乗り続けることになります。とはいえ、こんな山奥を頻繁にバスが走っていること自体がありがたいことです。レンタカーを借りるより安いし、所要時間も結局同じくらいになりそう。

目的地の「絹引きの里」は、元箱根港停留所で降りて徒歩1分。開店前だというのに子ども連れの家族1組がすでに待っていました。

入店してすぐに「大海老絹引きせいろ」を注文。

ビールも頼んだのでお通しがきました。そば屋で良く見る揚げ物ですが、ここのはうどんがベースと思われます。スパイシーでおいしい。

来ました。想像以上にエビが大きくて思わずにんまり。もちろん揚げたてです。

「絹引きうどん」とは、ゴボウの汁と黒ゴマが練り込まれた細切りのうどんのこと。そばのような星が目立つうえ細切りなので、一見するとそばに見えますが、れっきとしたうどんなのです。

ひとくちすすってみると……ゴボウやゴマの味わいはそれほど強く感じません。とはいえ確かに、一般的なうどんやそばとは違う根菜的な風味が広がります。うどんを感じさせる塩っ気は少なめ。でも角が立っているところはそばに近い。そばをすするように食べましたが、うどんであることを思うとつくづく不思議です。

シイタケの出汁がきいたつゆもGOOD。ゴボウも入っているとか。飽きがこなくて深みを感じる味わいです。

エビ天も大きくて満足。あつあつサクサクの天ぷらが食べられて幸せです。

見た目に軽いショックを受ける絹引きうどんですが、味は特徴的ながら至極真っ当なもの。長い年月と豊富な店舗数を誇る麺類の世界には、こうした変わりだねが全国にまだあるのでしょう。見つけ次第体験していきたいと思います。

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