自分の所属する企業が今後もテレワークを続けるということで、現在の座椅子環境から机・椅子環境への移行をもくろんでいます。
いま使っているゲーミング座椅子とゲーミングローデスクの組み合わせも悪くはないのですが……
長時間の作業になると、どうも集中力が持続しないような気がします(自分の意思の弱さもありますが)。
座椅子は椅子より座面と足の高さが近いことから、背中を丸めたり、逆に足を投げ出したりする頻度が高くなるようです。
自分の使っている座椅子は座面が比較的高いこともあり、座椅子としては悪くない環境のはず。それでも作業に夢中になると、あまり良くない姿勢になっていることに気づきます。いまのところ腰痛などに悩まされてはいないのですが、やはり足を完全に下に降ろす椅子での作業に比べると、ベストな環境とは言い難いようです。
ちなみにこのゲーミング座椅子に毎日座る生活を続けて、約2年が経ちました。劣化した様子はなく、すべての可動部は滑らかなまま。色落ちやこすれも見当たりません。続けて買ったゲーミング座布団の反発力も変化なし。耐久性能については抜群です。ただし、ゲーミング座椅子に座っているというのに、スプラトゥーン2のウデマエは2年経ってもA帯のままです。
このタイミングで机+椅子環境にするなら、せっかくなので10万円〜20万円クラスの高機能オフィスチェアを買ってみようと思い立ちました。
とはいえ知っているブランド名はアーロンチェアくらいで、その実態もよく知りません。高価な買い物だし、身体に合わなかったら最悪です。
そこで、高機能オフィスチェアのセレクトショップ「WORKAHOLIC(ワーカホリック)」で座り比べをさせてもらうことにしました。
WORKAHOLICについて
こちらではチェアコンシェルジュの助言のもと、大量の高機能オフィスチェア(公式ページによると60脚以上)を試すことができます。
執筆時現在は電話での予約が必要で、なんと3,300円の料金が必要。当初は有料サービスということに戸惑ったのですが、専門知識を持つ人物から一定の時間レクチャーを受け、その知識をもとに60脚以上の高機能オフィスチェアを試せるという、その希少性に魅力を感じて予約をしました。
それに10万円以上の買い物になるので、色々試せるなら保険として3,300円ならまあ悪くないよな、という判断もありました。
基本的な知識を教わる
受付を済ませると、まずは来店者それぞれの仕事環境を再現した状況で、高級オフィスチェアについての基本的な情報を教えてもらいます。お金を払った他の来店者に悪いので詳しくは説明しませんが、私の理解では
「人体で最も重い頭部をなるべくまっすぐ保つ」
の1点に、高機能オフィスチェアの価値があるようです。
背骨が作り出すU字カーブを維持するランバーサポートのデザイン。これがメインとなり、その他、肘掛けや座面の高さなどを細かく調整する機能も、その価値を実現するために実装されているのが理解できました。
片っ端から座って試す
ある程度レクチャーを受けた後は、大量に展示されている高機能オフィスチェアに座っていきます。
この時点での評価ポイントは、背もたれと座面が自然に感じられるかどうか。このポイントからまずは2脚を選びます。
実はWORKAHOLICを訪れるにあたり、個々の製品のスペックやブランドのバックグラウンドなどの情報を事前に調べないようにしました。ブランドイメージや独自機能などに振り回され、自分に合った椅子を探すという本質を見失う恐れがあったからです。
ガジェット好き、ブランド好きである自分はそういう失敗をする傾向が強く、特に今回は知識の浅い分野ということで、本質以外の情報に振り回されないよう、情報をシャットアウトして試座に臨みました。
機能や材質やブランドの歴史とかはいっさい忘れて、とにかく背もたれと座面のフィット感に集中。デザインも無視です。
結果、自分の中で絞り込まれたのは4製品。そのうち2製品は同じ製品のカラーバリエーションでした。注意力がないにもほどがありますが、いかに外見を気にせず、フィット感だけで選んでいたかがうかがえます。
恐ろしいことに、価格についてもこの時点で知ろうとしていませんでした。
ある程度長い時間座ってみる
次は選ばれた2製品にそれぞれ10分程度座ります。仕事をしている状況を再現しつつ、自分にとってより長時間集中できるものを選出するためです。
ここでかなり悩みました。大量の製品から選ばれた2つなだけあって、どちらも甲乙つけがたい。それでも腰への圧力や包まれる感じ、ヘッドレストの角度などを考慮し、ベストの製品を選ぶことができたと思います。
正直いうとこのとき、「これで選んでしまっていいのか?」という不安はありました。これまでスペック、デザイン、ブランドイメージなどでモノを選んでいた自分にとって、それらを除外しての(聞けば教えてもらえるでしょうが)モノ選びに不安を覚えたからです。
ただし椅子という、購入者それぞれの体型で評価が変わる特殊な製品の場合、余計な付加価値で目が曇るよりは、座り心地を重視してエラうWORKAHOLICのシステムは優れていると思いました。
選んだ製品について知る
自分にとってのベストの高機能オフィスチェアを選んだら、一休みとして飲み物をいただけます。私は浅煎りのホットコーヒーをもらいました。
その後は製品の操作方法など改めて教わりました。ここに来て、高さ調整などの操作性をまったく考慮せず製品を選択していたことに気づきます。
とはいえ椅子の場合、いちどポジションを決めてしまえば滅多にいじることはないため、各部の操作性の良し悪しはさほど問題ではなはず。むしろ自分の体型に合っているかが重要かと思います。
ここで購入しなくてもいい
そしていよいよ購入についての説明へ。ここでようやく価格を知りました。聞けば教えてもらえたのでしょうが……
購入は実店舗だけでなく、楽天市場やヤフーショッピングのWORKAHOLIC店でも可能とのこと。5.5倍の楽天ポイントが付く私は楽天市場で買うことにして、店舗を後にしました。
もちろんこのタイミングで購入する製品を決めなくてもOKです。でも、フィット感を覚えているうちに決心しないと、機能やスペックの情報に振り回されて、選んだ製品から離れていくような気がしますが、どうなのでしょうか。
まとめ
なんといっても、これだけの数の高級オフィスチェアを座れて選べるのは素晴らしいです。高価な買い物なので、高機能オフィスチェアはできれば試してから買いたいもの。その目的は十分果たせると思います。
また、特定の製品への変な誘導はなく、椅子という特殊な製品に合わせた適切なアドバイスと解説も良かったです。
私が買った製品については、届いてしばらくしてからレビューしたいと思います。
「高機能オフィスチェアの選び方をWORKAHOLIC(ワーカホリック)で教えてもらった」への1件のフィードバック