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仕事のため購入して気に入ったモニターヘッドフォン、オーディオテクニカの「ATH-M50x」を紹介します

オーディオテクニカのモニターヘッドフォン「ATH-M50x」を購入しました。Amazon.co.jpで税込17,800円。かなり気に入ったので軽く紹介します。

購入の理由

昨年から業務の一環で月1本程度の動画を収録・編集をしています。その動画の全てがインタビュー。編集は他の方にほぼお任せしていますが、セリフのキャプションだけは自分が作っています。その作業のために、良いモニターヘッドフォンが欲しくなったわけです。

この作業を始めた当初は、もとから持っていたRazer Krakenという開放型のゲーミングヘッドセットを使っていました。この製品、高音は鋭く聞こえるけど、中音域の出力や解像が弱い感じです。そうなると話者の発音が明瞭でないときなど、繰り返し再生する必要が生じて作業効率が下がります。かけ心地はすこぶる良いのですが。

そのため、ほどなくしてオーディオテクニカのATH-EP100に移行。楽器用を謳う密閉ダイナミック型のモニターヘッドフォンで、電子ピアノのため購入したものです。税込1,718円とは思えないほど音が良く、2mというケーブル長も電子ピアノと組み合わせる上でちょうど良い。購入当初はかなり気に入り、動画編集でも使っていました。

ただしイヤーパッドの径が小さく、さらにイヤーパッドを頭へと押し付ける側圧が結構強い。そのためか、1時間もすると耳介(耳のうち外側に出ている部分)が痛くなるという欠点があります。そもそも私はメガネをかけているため、側圧が強いこの製品と相性が良くなかったようです。もっとも、耳の形や大きさには個人差があり、誰もが同じようなかけ心地とは限らないと思います。

電子ピアノの練習なら長くても30〜40分で終わるため気にならなかったのですが、数時間におよぶ編集作業で常用するにはちょっと辛い。そういう理由でATH-EP100に変わるヘッドフォンを求め、ATH-M50xに辿り着いたわけです。

モニターヘッドフォンといえばソニーMDR-CD900STが有名でしょう。私も大学生の頃に購入、その後30年くらい手元にありました。さすがにイヤーパッドがボロボロになってきたため昨年に処分。ATH-M50xを購入するにあたり、MDR-CD900STとの違いにも期待してました。

機能・外観

見た目はモノトーンでシンプル。黒を基調として、アクセントにシルバーのパーツを配置したデザインです。全体的に高級感はありませんが、安っぽくもない感じ。主張は薄いものの飽きずに使えそうなデザインで、個人的にはかなり気に入っています。

左右のハウジングがそれぞれ反転するため、周りの音を聞きながらの片耳モニタリングが可能です。インタビュー収録の現場で演者のピンマイクの音声を聞きながら、周囲のスタッフとコミュニケーションが取りやすくなるかもしれないと期待しています。

左右のハウジングを反転させ、その状態から内側に折り畳むことができます。ポーチがついていたので、これで持ち歩けということなのでしょう。

コードは片出しの着脱式で、1.2mストレート、3.0mストレート、1.2mカールの3タイプが付属。私の場合、動画編集は1.2m、電子ピアノを弾くときは1.2mカールコードを使用しています。

カールコードはもっと重いものだと思っていたのですが、これは軽くて取り回しがしやすいです。

あと、3.5mm。6.3mmへの変換プラグがついていました。

装着感

見た目はごついのですが、思ったよりかけ心地は軽い感じ。私の場合、スライダーを最も短くした状態で頭にフィットします。

そして、耳介への圧迫はほとんど気になりません。長時間にわたる編集作業でのストレスはかなり軽減されました。思惑通りで嬉しい結果です。

音質

とにかく高解像でクリアな音。かといってトゲトゲして聞きづらいことはなく、その辺りはMDR-CD900STとはキャラクターが異なる印象です。個人的にはATH-M50xの方が好きかな。

帯域はあくまでフラットな感じで、下から上まできれいに鳴らしてくれます。ジャンルによってはちょっと薄味にも感じますが、それだけ普段ブーストされた環境だったことにも気づきました。

まだエージングが終わっていない状態とはいえ、これなら仕事、楽器、音楽鑑賞と幅広く使えそうな印象です。

まとめ

主な購入目的だったインタビューの聞き取りはどうかというと……もう大満足。話者の語尾や細かい言い回しなども正確にはっきりと聞き取れるようになりました。明らかに聞き返す回数が減っています。そして耳が痛くならない。これは良いものを買いました。

反面、新たな悩みが生まれました。というのも解像力が高いため、私のワイヤレスマイクにホワイトノイズがそれなりに乗っていることが判明。また、スタジオに入り込む環境音がとても気になるようになりmした。具体的には車の走行音、部活の掛け声などです。

完璧な環境を整えることは諦めていますが、新しいヘッドフォンを通じて、悲しい現実を突きつけられたかたち。軽くショックを受けた次第です。

ちなみにATH-M50xにはワイヤレスモデルがありますが、Amazon.co.jpではずっと在庫切れですね。自分の用途だと購入した有線モデルで問題ないのですが、いずれ1台入手してみたいです。

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