半分夏休み、半分仕事で尾道に来ています。
ここに来るのは2018年以来。昭和の雰囲気を色濃く残す商店街が好きです。店構えや看板を見ているだけでも楽しい。
「写真場」というのが粋ですね。かつて写真館・写真スタジオを「写場」と呼んでいた時代の名残を感じさせます。
それにしてもラーメン屋が増えました。以前から全国区で知られていた尾道ラーメンですが、ここまでラーメン1色になってしまうとは。
個人的にはなるべくラーメンを食べないようにしています。本当は好きなのですが、年齢が年齢なので控える方向でいます。
さらにここ尾道は、19時になると商店街の店がほとんど閉まります。高そうな海鮮系の店がちらほらあるのですが、それは別の日に行く予定。あとは居酒屋を少し見かけますが、禁酒中の自分にとって用のない場所です。
そんな中で見つけたのが、尾道うどんを看板にかかげる「風月」でした。
場所は尾道駅からかなり離れた、風俗街といって良い一角。
お店の前にいた猫です。有名な猫の小道をはじめとして、まだ尾道に猫が多くいるようで安心しました。
入店したのは19時30分頃。お店は開いたばかりで客は私1人。ちょっと入りにくい見た目なのですが、中は造作も新しく照明も明るめで意外に広い。カウンターに加えて、テーブル席も複数ありました。
店で一番高い天ぷらうどんを注文。といっても880円です。安いなあ。
丼一杯に広がるえび天と天かす。薬味はネギではなくアサツキかな。
西日本のうどんらしく細くて柔いうどん。
薄い色のつゆ。ふわっと優しい味です。いりこだしでしょうか。喉を焼きそうな熱さもグッド。
天ぷらは揚げてからちょっと時間が経っているようですが、パリパリの衣と太いエビがグッド。あまりにも大きかったので「もっとシンプルな具が良かったかな?」と少し後悔したものの、くどさはなくバクバクいただけました。これはこれで、つゆの味を引き立ててくれる感じです。
尾道ラーメンならぬ「尾道うどん」とはいかに? と半分不安だったのですが、岡山や博多で食べるうどんに近く、自分がうどんで一番好きな味でした。飲んだ後のシメに良さそう(飲まないけど)。あるいは冬の朝ごはんとかにも。ラーメン一辺倒の尾道で、これからも頑張って営業を続けて欲しいです。