寝台列車「サンライズ出雲」に乗ってみた

生存報告

以前から狙っていた特急サンライズ出雲への乗車。ネット予約サイトに日々に張りつき、ようやく予約にこぎ着けました。

しかし慌てた結果、個室タイプのA寝台を予約したつもりが、最も廉価なB寝台(ソロ)をとっていた模様。車内に入ってからこの失態に気づくという体たらくに泣きました。まあ、これも経験ということで良しとしましょう。

出発は東京駅。さっそく乗車券と特急券をどこで受け取るか構内を迷います。駅員に尋ねて東海道線新幹線の改札横、新幹線以外の特急を扱うみどりの窓口で無事ゲット。

乗り場は東海道線の9番ホームでした。この時間の東京駅、飲み会の後にしか来たことがありません。

私が予約していたのは12号車1番D席。いわゆる雑魚寝タイプの1番安いスペースです。ずらりと並んだ寝台の2段のうちの上側。東京〜米子間で、料金は利用券+乗車券の1万5,910円でした。

2階ということで見晴らしが良いですね。グリーン車の2階からのようなアングルですが、それよりも窓が大きいような。もっとも、乗車中のほとんどが夜間で真っ暗でしたが。

で、我が寝台はどんな様子かというと……ベッドというよりただのカーペットをひいた床ですね。そしてびっくりするほど堅い。これはまさにフェリーの雑魚寝スペース。掛け布団的な寝具が用意されていましたが、床の堅さがこたえたため、私はそれを敷き布団&枕として使っていました。

ただし、隣のエリアとは一応の間仕切りがあります。そこはフェリーより良いところかな。でも姿を隠せるのは上半身のみ。下半身は丸出しの状態ですが、ないよりはましでしょう。

右側の寝台は空いていました。ラッキー。

左の寝台から他の客の足が見えていますね。陣取っていたのは豪放磊落な感じのおっさんで、イヤな予感がした通り、いびきが爆音でした。ちゃんと個室を予約しなかった自分が悪いよな。

あと天井が低く、自分のスペースに戻るたびに頭をぶつけていました。カプセルホテルみたいなものです。格段、私の背が高いわけではありません。

各スペースのそれぞれに、かわいらしい机が用意されています。夜食にしようと崎陽軒のシウマイを持ち込んでいたのですが、このサイズなので断念しました。というよりシウマイが発する匂いが迷惑になりそうなので我慢。予約したのがてっきり個室だと思ってたからなあ。

あまり寝れなかった代わりに、車窓からの夜明けをしっかり見ることができました。稜線を赤く染めていた朝日が徐々に昇り、世界を明る照らしていく。そうした時間軸の変化に、場所の変化も合わさるという、これまで巡りえなかった光景でした。まあ、頻繁に利用していた夜行バスでも、起きていさえすれば見れたのかもしれません。

21時50分に東京駅を出発、米子駅着は翌日9時5分というスケジュールです。一仕事終えて東京を出て、翌朝のちょうど良い頃に山陰につき活動を開始……というスケジュールが組めるので、これはこれで効率の良い移動手段なのかもしれません。なるべく個室をとることをおすすめしますが。

外から我が部屋をみるとこんな感じ。

自分は乗り鉄というわけではありません。鉄道移動そのものを意識した旅行は、しなの鉄道「ろくもん」の乗車以来でしょうか。年をとったこともあり、観光地を巡るより、こうした行程そのものを楽しむプランをまた考えてみたいです。

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