彦根市でどうしても食べたかったのが「近江ちゃんぽん」です。近江ちゃんぽんの原点ともえいえる「ちゃんぽん亭総本家」彦根駅前本店に向かいました。
看板にある「をかべ」の文字は、ちゃんぽん亭の源流に当たる最初の店舗の名称。
20時前だというのに満席だったため、彦根駅の待合室で電子書籍を読みながら時間を潰します。無事、20時30分過ぎに入店できました。
昔からあるちゃんぽんということで古めかしいイメージを持っていたのですが、店内は若い人ばかりでびっくり。店内も老舗感がなく明るくて今風。
注文は券売機で行う方式。クレジッドカードも使える高機能な券売機で驚きました。
頼んだのはベーシックな近江ちゃんぽんと唐揚げのセット。
ちゃんぽんといえば長崎ですが、長崎ちゃんぽんと近江ちゃんぽんは結構違います。
まずスープは豚骨ベースではなく、醤油ベース。どちらかというと、かけうどんのような和風出汁を思わせる味わいです。
次に麺。長崎ちゃんぽんは煮込んでも崩れにくい唐灰汁入りの太麺ですが、こちらはよくある18番平の中華麺。
さらに長崎ちゃんぽんは野菜を炒めているのに対し、こちらは炒めずスープで煮ています。
イカやエビといった海産物を使わないのも近江ちゃんぽんの特徴とのこと。豚肉が入るのは共通かな。
で、そのお味はというと……比較的あっさりしたラーメンといった感じ。とはいえスープの旨味はしっかりあって、くどさがない分ひたすら食べ続けたくなる魅力があります。野菜も優しいスープの味とマッチしていい感じ。
結論からいって、かなり気に入りました。これは定期的に食べたい味。飲んだ後のシメにこれほど適した麺類はないのではと思います。
途中で味変するための酢も置いてあります。入れると少しまろやかになり、出汁の味が深くなる感じ。個人的にはなくても飽きずに食べ進められる気がしました。
このちゃんぽん亭、銀座INZに店舗があったそうですが、残念ながらいまは閉店している模様。逆にいうと彦根市まで食べに来たかいがあったというものです。前日までいた京都市にも店舗があったようですが……
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