地元系スーパーで70年以上愛される「バラパン」を買ってみた

旅行

松江市の滞在中、困ったのが夕食をどうするかという問題。仕事が19時以降に終わるのですが、その頃付近の飲食店はほぼ閉まっています。

京町商店街の奥に居酒屋が並んでいるのはわかったのですが、酒を飲まなくなったいま、その手の店は割高に感じて足が遠のく一方。今回もなんとなく気が引けて利用できませんでした。

そうなると選択肢は、ホテル併設のポプラしかない。毎晩ポプラもどうなのかと思うので、地元系スーパーと思われる「みしまや」にも行ってみました。

こういう地元密着系のスーパーが都市部に残っているのは良いですね。島根県内に現在13店あるらしいです。今後も頑張ってほしいです。

ホテルからの徒歩圏内に、2店のみしまやがありました。そのうちの1つがこちら、みしまや中原店。

総菜を買おうかと立ち寄ったところ、パンコーナーで見つけたのが「バラパン」でした。他の地域で見たことがない、地元系のパンのようです。これは珍しいということで購入してホテルに持ち帰りました。

「バラパン」は、島根県出雲市の有限会社なんぼうパンが提供する商品。

バラパンの起源は昭和24年頃、当時のパン職人が『バラの花のような美しいパンを作りたい』という思いがきっかけとなり、試行錯誤のうえ開発されました。 振り返ると約70年以上も経過しておりますが、味・形・パッケージデザインすべてにおいて当時のままで製造しています。

出典: barapan.co.jp

これが「バラパン」。なるほど、食パンにクリームをつけて巻くことで、バラの花のように仕立て上げたということか。なんぼうパンの公式サイトによると、1つずつ手作りとのこと。

結構ボリュームがあります。

上から見たところ。なるほど、パンを巻いただけなのに確かにバラの花のようです。昔の人の創造力に感心しました。

こうやってパンをクリームでとめているのです。意外にしっかりくっついていました。

バラパンの味自体は実に素朴。自家製のクリームを使ったというパンも懐かしい感じの味わいです。コーヒー牛乳と一緒に食べたくなる。

同じパンコーナーにもう1つあったのが「縁結びのバラパン」です。観光客向けにパッケージが違うだけかと思いきや、クリームに入っている砂糖がグラニュー糖になっていました。

ここで唐突に思い出します。子どもの頃、こうやってグラニュー糖入りのクリームをつけた食パンのようなものを食べていたことを。どういうシチュエーションだったのか思い出せませんが、こういうジャリッとした食感だったはず。パンも食パンだったような……

いずれにしても約70年前に考案されたパンがいまも地元の人に愛され、スーパーで普通に売っているというのは、すてきな話だと思います。これからは旅先で、地方独自のパンを探してみるのも発見があって良いかもしれません。

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