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三重県志摩市の閑静なリゾート「Villa Ryusei」で伊勢エビと和牛のコース料理をいただく

この5月に母が80歳の誕生日を迎えるにあたり、私がアテンドする旅行をプレゼントすることにしました。

ただし足腰が弱っているため、移動を繰り返して観光するような旅行は難しい。

ということで、滞在型リゾートでゆっくりしてもらうプランとしました。

泊まったのは三重県志摩市の「Vila Ryusei(流清)」。英虞湾をのぞむ全6室のヴィラです。

Villa Ryusei
https://villa-ryusei.com/

朝夕の食事付きプランで2泊3日。2部屋70平方mのスイートに、母親と二人で宿泊しました。

部屋の入り口。「空」という名前の部屋です。

アクセス

私たちの場合、近鉄特急で賢島駅まで向かい、そこから車での送迎をお願いしました。3日前くらいに公式ページのフォームから依頼したところ、すぐにメールで返答が。即レスはうれしいですね。もちろん自家用車での来訪も可能で、駐車スペースは十分に用意されているようでした。

部屋

下の写真はメインとなる31平方mの洋室。前々日までビジネスホテルに連泊していた自分としては、恐縮するほどに広い。

テレビの前にある椅子の座り心地がとても良かったです。ここで母と長時間話し込みました。

和室10畳。食事はすべてここでいただきました。

段差がないのも80歳の母には都合が良かったと思います。

毎朝のFitBoxing 2もここで。ビジネスホテルと段違いの広さでやりやすかった。

洗面台。ダイソンのドライヤーがかっこいい。丸刈りの自分には必要ありませんが。

内風呂に加えて露天風呂もあります。

この露天風呂、深夜以外いつでもお湯が沸いていました。気が向いたらすぐ入れるのはいいですね。位置的に海を見ながら……は無理でしたが、空を見つつ外気に当たりながらの入浴がとても気持ちよかった。

バルコニーからは英虞湾が望めます。滞在中は波の音や漁船のエンジン音などはほとんど聞こえず静かでした。

1日目・夕食

今回のプランでは朝と夜に食事がつきました。メニューはおまかせ。伊勢エビと松坂牛(もしくは近江牛)が出ることは確定で、それ以外は不明です。

食事は部屋に持ってきていただけます。毎食部屋で過ごしながら食べる経験はこれが初めてかもしれません。

まず1日目の夕食。

冷蔵庫にあった伊勢角屋麦酒の地ビール「神都麥酒(SINTO BEER)」を開けます。ありがたいことに無料です。

この小さな羽釜に入っていたのは伊賀穂米のご飯。甘みが強く、ほっくりしてておいしかったです。ご飯は毎夕食・毎朝食に出るのですが、ついつい食が進んで困りました(笑)

最初に出たのは味噌煮・ローストビーフ・時雨焼の「松坂牛三種盛り」。どれも肉の旨味がすごい。

次がメインの船盛。2人前ですがすごい大きさです。載っているのはアワビ、伊勢エビ、タイ、マグロ、カツオ、イカなど。

伊勢エビをこうやって食べるのは初めてかも。プリプリして甘みが口の中に広がって実にうまい。

追い討ちをかけるように届いたのが「伊勢海老三種盛り」。内訳はサラダ、ユッケ(いくらうずら温玉のせ)、味噌蒸し(ウニのせ)。

特に味噌蒸しが信じられないくらい美味しかったです。手間のかかる料理をちょこっとだけいただき、それらが絶え間なく来る。幸せな体験でした。

さらに来ます。松坂牛の焼き肉。

何というコクと柔らかさ。牛肉が苦手な母の分ももらったので、この時点でもうお腹がいっぱいです。普段、小食な方ではないと思っていたのですが、松坂牛と一緒に食べる白飯がうますぎて……

デザート。松坂牛をいただいた代わりということで母にあげました。

以上が初日の夕食でした。他にも吸い物があったような気がします。

手が込んだ料理が次々と並び、そのどれもがおいしい。自分の部屋でゆっくり食べたことも、感染防止の点で(特に高齢の母にとって)良かったかと思います。

2日目・朝食

翌日の朝食ですが、開始時刻を指定できるので、ゆっくり朝風呂に浸かってからいただきました。

まずはキノコのスープ。滋養たっぷりな感じ。

そしておそらく昨夜に食した伊勢エビの殻で出汁を取った味噌汁。味がしっかり出てました。ありがとう伊勢エビ。

メインはこうやって箱に入ってました。きれいな小鉢が並んでいます。鶏肉と温泉卵がおいしかった。

干物を自分で炙って食べる趣向も。これも肉厚かつ味わい深くておいしかったです。

これらを炊き立てのご飯とともにいただきます。肉あり、野菜あり、魚ありで大満足。そしてひきつづきご飯が美味しすぎる。

その後は腹ごなしに賢島大橋まで散歩へ。久しぶりに自然の中をゆっくり歩けました。80歳とは思えない母の足取りにもびっくり。

いい天気です。5月上旬の爽やかな風と柔らかな日差し。

夏の方が休みを取りやすいのですが、今年はGWに年休を取得してみました。コロナ禍以前のポジションだったとしたら、ちょっと難しかったかもしれません。

2日目・昼食

本来、昼食はプランに含まれていません。おそらく日中は外に出かける客が普通なのでしょう。

我々は遠出する予定がないため、チェックインのときに2日目の昼食をお願いしていました。これもメニューはおまかせです。

いただいたのはシンプルな天ざる。そば好きなのでこれはうれしいサプライズです。そばの風味・喉ごしが良かった。

2日目・夕食

前日からの夕食・朝食に加え、昼のそばがお腹にとどまっている状況で、2日目の夕食がスタート。

にぎやかな貝とタコのお膳。伊勢神宮をイメージしたそうです。

かわいらしい鳥居もありました。

これは確かトコブシだったような。口に入れるとほろっと崩れる柔らかさ。貝っぽいえぐみや臭みはいっさいなかったです。

そしてメインは海の幸と山の幸を豪勢に盛りつけた鉢。ステーキでいうところのサーフ&ターフか。

昨日に引き続き伊勢エビがプリプリでうまい。脂がのった伊勢まぐろの炙りもいいアクセントになりました。

次はアワビの5種盛り。昨日もアワビが大量に出ていましたが、今日は凝った品が5点も。

特に美味しかったのが中央のバター焼き。アワビの肝をあえているようでコクがものすごい。そして驚くほどの柔らかい。衝撃的でした。

この茶碗蒸しも濃厚でした。こういうのならいくらでも食べられそう。

タイが載ったアサリの吸い物。良い出汁が出ていました。ご飯が進みます。

正直、毎回おまかせで和食が基本と聞いていたので、2日目は飽きがくるかと覚悟していました。が、趣向を凝らした料理の数々のおかげで杞憂に終わりました。

3日目・朝食

最後の食事は蒸し料理がメイン。昨日の朝食に続いてきれいです。野菜、伊勢エビ&タイ、豚肉の3点に、味噌・中華・ポン酢のつけだれがついていました。

蒸した伊勢エビから滲み出る旨味がすごい。そして歯応えというか食感がすばらしい。

こちらはタイのお茶漬けセット。小さく切り揃えられた香の物がかわいい。

汚い食べ方ですみません。脂がのったタイの味がご飯によく合っていました。

朝食の後はチェックアウトまで風呂に入ったり話をしたりとおだやかに過ごしました。ちなみにチェックアウトの定刻は12時。ゆっくりできてありがたいです。

チェックアウト後は賢島駅まで車で送迎してもらいました。

まとめ

これだけ豪華な食事を重ねたのは久しぶりです。そして何をするでもなく、母と長時間にわたって話ができたのは初めてのこと。学生時代に心配をかけたけど、これでちょっとは親孝行ができたかな。

ゆっくり過ごして日々の疲れを癒やし、普段食べない食材の手の込んだ料理を食す。ホスピタリティにおいて、自分の仕事につながる気づきも得られました。 1年に1回くらいなら、こういう贅沢もいいものですね。

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