大阪出張2日目の昼ごはんは、ホテルから歩いて10分くらいにある「うさみ亭 マツバヤ」に決定。きつねうどん発祥の店の一つと言われる明治創業の老舗ですが、今日はきつねうどんではなく、他の地域では聞いたことがないメニュー「おじやうどん」をいただきます。
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店内はそれほど老舗感が強いわけではなく、街場によくあるうどん・そば屋といった風情。ただし2階にも席があるのが有名店らしいところか。
そして私のようなぼっち観光客用の一人席が1階奥にあります。壁を前にして座る一人席は本当に落ち着きますね。感染対策にもなりますし。
当初はベーシックな「おじやうどん」にするつもりでしたが、せっかくなので一番高い「大阪おじやうどん」を注文。
来ました。鉄鍋の年季の入り具合がたまりません。一見すると鍋焼きうどんといった感じですが……
鍋の底にごはんが埋まっています。
これこそが他の店では見かけない、うどんとごはんのハイブリッド料理というわけ。食料品が手に入りにくい戦時中に考案されたそうです。
具はえび、あなご、鶏モモ、しいたけ、かまぼこ、たまごやき、生卵、しょうが、きざみあげ、べにしょうが、長ねぎ。ほかにも入っていたかも。なにゆえ大阪を冠しているのか謎ですが、ともかく豪華です。
ぷりっぷりのえび。あなごも大きい。
分厚いしいたけ。
ふわりとした出汁の味はいかにも関西のうどんといった感じ。なんともいえない甘さも食欲を後押しします。いやあ、このつゆはいいなあ。
細くて程よく柔らかい関西風のうどん。
「どうせふやけるだろう」と覚悟していたご飯ですが、意外にも最後まで粒を保ったままでした。それでいて徐々に味が染みてきているのがわかります。
最初はさらさらのご飯をハフハフと食べて、最後は味が染みたご飯をつゆとともにすする。鉄鍋の力なのか、つゆがずっと熱いのも嬉しいですね。食道が火傷するようなこの熱さがいいのです。
竹筒に入った七味（？）唐辛子もいい感じ。
というわけで無事おじやうどんを完食したわけですが、古くから提供されているだけあって完成度は高し。特につゆのおいしさは格別で、今まで味わったかけうどんのつゆの中でもベスト3に入るかと思います。きつねうどんも食べてみたいですね。
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