宇和島滞在のメインの目的が、今年初めて開催された「宇和島フォトフェスティバル」の観覧でした。
告知自体は開会の約4カ月前から受け取っていたのですが、資料が少ないこともあり、具体的にどういったアートフェスなのか理解できません。正直、直前まで行くかどうか迷っていました。
実際には写真を中心とした屋外での展示イベントで、KYOTOGRAPHIEやT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOに近いコンセプトと思われます。宇和島市が設立した宇和島ARTプロジェクトの一環になり、写真美術の雑誌「IMA」も関わっている模様です。
主な展示会場は、宇和島城天守内と宇和島商店街(きさいやロードなど)。名だたるフォトグラファーの作品が石垣や商店街のアーケードなど、どこか意表を突くセンスで展示されていました。





特に宇和島商店街での展示が印象深かったです。KYOTOGRAPHIEにおける出町枡形商店街の展示を思わせるものですが、ここ宇和島の商店街は明るく開放感にあふれ、人混みも少なく落ち着いています。そのため、写真をゆっくり鑑賞するのに良い場所に感じました。





このイベントらしい趣向としては、森山大道氏の写真集「宇和島」からの作品展示でしょうか。アーケード入口でシンボル的に掲出されていました。

加えて、展示会場である店舗内でもじっくり鑑賞できます。観覧していた地元の方々が「ここ懐かしい」「この裏にアレがあった」「まだ同じ場所にある」などと盛り上がっていたのが面白かったです。
確かに街中を歩くと、同氏の写真集を思わせる、昭和残照的な光景に出くわします。撮られた同じ地で作品を鑑賞するのも、なかなかありそうでない趣向かも。出発前に写真集をしっかり見返しておけば良かったと後悔しました。
全体的な感想としては、思ったより規模が大きく、作品も展示方法も多様で楽しめるものでした。宇和島市街のこの雰囲気を残しつつ、ぜひ今後も続いてほしいと感じた次第です。

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