マイニンテンドーストアで発売日発送の抽選に申し込んだら当たってしまいました。ホワイトではなくカスタマイズ(ジョイコンはグレーにした)です。
この手の抽選に当たったのはPokemon GO横浜イベント以来。ちょうど仕事が一息ついたこともあり、その日はひとり密かに盛り上がってました。
マイニンテンドーストアから有機EL Switch発送の連絡が
— さかなよりにく (@meatoverfish) October 7, 2021
明日は終日仕事で受け取れないけど楽しみだ#NintendoSwitch
この有機EL版、従来モデル(以下液晶版)に比べて色々なアップデートがあるのですが、私が注目しているのが画面のサイズアップです。液晶版の6.2インチに対して有機EL版は7インチ。本体サイズはほぼそのままに、ベゼルを狭くしてその分、画面が大きくなっているのです。
大きくなった画面
51歳で老眼持ちの自分にとって、液晶版で文字の小さなゲーム(特にPC洋ゲー)をするのは苦痛でした。出張や旅行のとき、空港のロビーや新幹線の自席でSwitchを取り出すも、文字を読むのが辛くて断念。特にゼルダの伝説BotWはネットワークにつなぐ必要ないうえ旅心とシンクロして盛り上がるのですが、いかんせん文字が小さい。スプラトゥーン2やスマブラSPといったアクションも厳しく、最近だとビジネスホテルでモンスターハンターライズのチュートリアルをやって、そのテキストの量と文字の小ささから軽く吐き気を覚えたことがあります。
で、有機EL版を開封し電源を入れて見ると……想像してたよりも画面が大きい! これまでと同じような画面から眼までの距離で、細かい文字が断然見やすくなっています。
有機EL版(左)と液晶版(右)を並べて撮影してみました。画面サイズの違いがわかると思います。こう並べてみるとそれほど違いはないような……でも老眼の自分には劇的な変化なのですよ。
ゲーム画面(ゼルダの伝説BotW)は本来同時に起動できないので別々に起動してPhotoshopで合成、さらにある程度の補正も行っています。
画面サイズの違いに加え、画面の明るさもはっきりと違います。撮影ではどちらも明るさを最大に設定したのですが、露出にして1段程度違う印象です。もちろん有機EL版の方が明るく、黒が締まっているためコントラストも高く感じます。細かいディテールもはっきりと視認でき、解像感も増しています。
ただし色によっては蛍光成分がきつめでパステルっぽい色調が気になりました。また緑被りが目立つこともあり、要するにスマホの有機ELディスプレイと同じような傾向に思えます。個人的にはゼルダの伝説BotWの青空や緑に、軽く違和感を覚えました。スプラトゥーン2には合っているかも(テレビモード以外でやらないけど)。
この問題は「設定」→「本体」→「本体画面のあざやかさ」を「あざやか」から「標準」に変えることで解決します。液晶版の発色に近づけることができ、私はこの方が好み。かつコントラストや階調表現は液晶版より好ましく感じられるため、満足度はかなり高いです。
残念ながら反射についてはあまり変わっていない印象。新幹線車内などで天井の電灯が激しく画面に映り込むのがストレスだったので、ここは改善してほしかった。反射低減フィルムも何度か試していますが、解像感が失われるのが嫌でつけては外すを繰り返した結果あきらめています。有機ELだと今まで以上にアンチグレアは難しいのかなあ。
携帯モードで持ちやすく、テーブルモードでスタンドがぶっとばない
あと感心したのは本体背面にざらっとした処理が施されたこと。これにより携帯モードで本体が持ちやすくなりました。スペック上は液晶版より約22g重くなっているのですが、持った感じ有機EL版の方が軽く感じられます。それはこの背面の処理によるものが大きいのではないかと。ざらっとした質感とはいえ、触っていてイヤな感じではありません。ちなみに電源ボタンやボリュームボタンもざらつきがついて押しやすくなりました。
テーブルモードで使用するスタンドも改良されています。負荷をかけると弾けて飛んでいく液晶版のスタンドには何度も泣かされましたが、有機EL版では弾け飛ぶことがなくなり安定感が向上。さらに角度を自在に調整できるようになっています。
音関係はどうか
内蔵スピーカーも強化されていて、音が全体的にクリアになった印象。広がりも感じられるようになりました。
USB-Cコネクタに装着して使うBluetoothアダプターも使用できました。このアダプター、2019年に買ってから出張・旅行で愛用している品で、小さくて気に入っています。
なお有機EL版のスタンドを使うと、Bluetoothアダプターをつけたまま立てることができるようになりました。液晶版のスタンドは向かって右側に偏ってついているため、中央にBluetoothアダプターをつけると立てられないのです。
ちなみに最近のアップデートで追加されたBluetoothオーディオも利用できますが、やっぱりWF-1000XM3との相性は良くありません。極端に音が小さかったり、ぶつぶつ切れたままになります。イヤフォンを変えるしかないのか。
まとめ
画面が大きくなり、さらにスタンドがアップデートされるなど、テーブルモードや携帯モードにおける利便性はかなり向上していると思います。これからSwitchを購入する人で、テーブルモード/携帯モードでの利用が見込まれる人は有機EL版を買うべきでしょう。ベゼルが薄くなったことで落とした時の耐久性などが気になりますが、任天堂のことなので大丈夫だと思いたいです。
個人的に残念なのは、現状だと自宅以外にSwitchを持ち出す機会がないこと。出張はほぼなくなり旅行も自粛中。自宅でテレビモードでプレイする限り、有機EL版のメリットはほぼ感じられないでしょう。何もいま買うことはなかったよな、と後悔しつつ、早く気軽に旅行へ行ける世の中に戻ることを祈ります。