今年8月にカシオの電子ピアノ「PX-S1100」を購入して、早くも約4ヶ月が経ちました。
ほぼ毎日触っていますが、まともに弾けるようになるのは遥か先なのでしょう。でも老後の趣味として再開したのは正解だったと思います。リズムに合わせて両手を動かす時間がとても楽しい。
で、このほどようやくPX-S1100用の椅子を買うことにしました。約4ヶ月もの間、立って弾いていたのです。
その主な理由は「テレワークの合間の気分転換が目的なので」「学生時代も立って弾いていたから」「家具を増やしたくない」など。
しかしもはや気分転換どころではなくやり込み始めたこともあり、ちゃんと椅子に座って弾こうと思った次第です。
改めて調べてみると、ピアノ用の椅子といってもいくつか種類があることがわかりました。背もたれのあり/なしがポイントで、あり/なしそれぞれに高級なタイプ(おそらくコンサート、プロ用)と比較的手頃なタイプが存在します。一番高いのは背もたれなしの高級タイプ。これは数十万円の世界。
とりあえず背もたれのあるタイプは却下。これはデザイン的に本物のピアノに合わせるものかと。自分の今の部屋に置くにはデザインが豪華すぎるというか古風というか……
というわけで背もたれがないタイプから選ぶことに。ただしコンサートステージ用の数十万円レベルのものはさすが却下です。脚部がX字になっているタイプもスタンドで懲りているので×。
安いものは2,000円台から買えますが、御多分に洩れずこのジャンルも低価格帯は中華ブランドが幅を利かせていているもようです。今回は自分の体重を預けるものであり、しかも高さの微調整ができる複雑な機構を持つ製品とあって、ここはちゃんとしたものを購入したいところです。
悩んだ結果、こちらの動画に影響を受けてヤマハの「No.15」を購入しました。
https://youtu.be/-FCc30BiDoI
マッチョな男性ピアニストが15年使って問題ないとのこと。同じ方のブログも拝読しましたが、実際に使用した経験を述べておられるので説得力がありました。
Amazon.co.jpでの販売価格は税込み25,800円。若干古めかしいデザインなのが気になりましたが……
気になったのは検索してもサイズや重量などの記載がいっさい見当たらないこと。とはいえ上の動画でKeigoさんが軽々持ち上げていたので、このときはそれほど大きいものという印象はありませんでした。
そして我が家にNo.15が到着。開封して組み立ててみると……
でかい! 重い! Keigoさんのガタイと筋肉を忘れていました。
これだけ大きいとPX-S1100の奥行きが少ないこともあり、アンバランス感がすごい。デザインも絶望的に合ってないし、届いた初日は返却しようか本当に悩みました。
ただ、No.15とPX-S1100の高さをそれぞれ調整して座ってみると、なるほどこれはいい椅子です。激しく動いてもほとんど軋まず、それでいて椅子の位置を調整するときはスムーズ。
硬いかなと思っていた座面はほどよく沈み、浅く腰掛けても無理なく安定。底付き感もありません。合皮と思われる表面素材も滑りにくく、なんの違和感もなく鍵盤に集中できる印象です。
使ってみると大きすぎると思ったサイズにも納得。演奏時には左右への体重の移動がありますし、これくらいは必要なのでしょう。とにかく安定しています。
その後数日使っていますが、すでになくてはならない存在になっています。とにかく座り心地が絶品です。ピアノに背を向けて反対向き座り、本を読むのという使い道も発見しました。おそらく電子ピアノより長い付き合いになりそうです。もちろん座っただけでピアノが上手くなりはしませんが。
「ピアノ用の椅子をいまさら買ってみたら想像以上に大きくて困惑した件」への1件のフィードバック